あふれ出る水分と、甘み。

農地の縁を流れる生田原川は、ヤマベが住み、サクラマスが帰ってくる清流。そんな清流の上流に水源をもつ農業用水が整備されているおかげで、アスパラガスたちは山のミネラルを多く含んだ良質な水を、ふんだんに吸収できます。90%以上が水分を占めるアスパラガスだからこそ、良質な水があることは美味しいアスパラガスが生まれるための絶対条件です。

甘みの秘密は、生田原の寒暖差にあります。特に、アスパラガス春芽を収穫する4月は、月の半分は最低気温がマイナスを記録する一方、最高気温は20℃を越える日もあり、平均すると毎日15℃近くの気温差があります。この寒暖差により、アスパラガスがしっかり糖を蓄えてくれるため、より甘くなるわけです。
根元が紫がかっている時がありますが、それは低温時に見られるアントシアニンで、甘い証拠と言えるでしょう。